表面処理
小さい傷を埋めるためのプラパテを塗ってから1週間ほど経過し,乾燥も済んだと思われるので,パテを塗った部分を400番のペーパーで成形します。
傷に擦り付ける感じで極薄く塗った物であれば,1日置けば乾燥時間としては十分だと思われます。
逆に,1週間経っても乾燥しないほどに厚くプラパテを塗ってしまったような部分は経年変化が怖いので,他の素材で傷を埋めるべきでしょうね。
プラパテの経年変化というのは,奥深い問題で,単に溶剤の揮発という問題だけでなく,材質の硬度の違い(素材そのものの密度が低いと言えば分かりやすいでしょうか)など,プラパテを厚塗りした場合の経年変化は決して侮れません。
1年経ってからクリアコートした塗面がパテとプラとの境界でひび割れるなんてこともしょっちゅうです。
この点,パテの類で最も信頼できるのは,瞬着パテでしょうかね。
10年程度では,改造部分がひび割れるなどという現象も起こらないようです。
エポキシパテやポリパテも,完全硬化した後であれば,経年変化という意味では瞬着パテ同様に信頼できるのですが,硬化安定するまでに1週間以上要することもあり(主剤と硬化剤の比率を目分量で計測することが多いため,必然的に常に一定の硬化時間を予想することができないのです),完全硬化前にクリアコートまでしてしまって,後からひび割れが起こったという経験を持つ身としては,硬化時間の予測可能性という点で,長くとも1日経てば安定する瞬着パテに軍配が上げることになります。
ついでに言うと,メタルキットなどでは,ハンダも信頼性の高い素材で,フラックスを十分に揮発させてしっかりと行ったハンダ付けであれば,10年程度の経年には十分耐えます。
逆に言えば,フラックスを十分揮発させた上でのハンダ付けという,比較的高度な技術を要する(フラックスが残っていると,経年変化でひび割れたりする)ため,扱いの容易さという点で,少々難点があるのです。
この点,「ハンダだと経年変化が怖いのでキットのメタルを溶かして盛る」なんてことを言っている人がいますが,ハンダそのものの材質はかなり安定性の高い素材なので,厳密には記述の正確性に疑問があります。
キットのメタルの硬度がハンダの硬度と大きく違う場合に,硬度の差によって経年変化が生じる可能性があるため,それを考慮してキットのメタルを溶かして使用するという趣旨が正確だと思います(私個人としては,ハンダとメタルとの硬度差のみを原因として経年変化が起こるのではなく,主にフラックスの残留の問題だと考えていますが。)。
話が随分と脱線しましたが,400番のペーパーでパテ部分を整形する際は,完全に面一にするのではなく,うっすらとパテが残る程度にしておきます。
これはペーパーがけの技量の問題もあるでしょうが,私の場合,400番でパテ部を完全に整形しようとすると,折角擦り込んだパテまで持っていかれてしまうことが多いのです。
その後,足付け(塗料の乗りを良くするためキット表面を荒らすのです)や,小さなヒケ取り(インジェクション成形されたプラスチックキットは,肉眼でぱっと見た以上に表面がでこぼこしているものです。),そして400番でついた傷を消すために,800番のペーパーをボディ全体にかけます。
800番までペーパーをかけたら,流水と歯ブラシで洗浄し,サフに備えます。
写真は洗浄直後のボディです。
明日の日中には,クレオスの1000番缶サフを吹く予定です。
| 固定リンク

コメント