小物少々
サフにより浮き出た傷をパテで埋め,乾燥を待つ間に,小物を作ります。
ご覧のようにウインドシールドが思いっきり黄変していたので,キットのパーツを元に,塩ビ板のヒートプレスで作り直します。
まずは,パーツの内側に離型剤(私は使いきれなかったリップクリームを使用しています)を塗りたくり,エポキシパテを詰めます。
使用したのはタミヤの高密度タイプです。
冬場は3日経っても弾力が残り,カチカチにならないこともありますが,このような用途にはむしろ都合が良いのです。
パテが完全硬化する1・2歩手前で,キットのパーツからパテを外します。
微妙に弾力が残っているせいで,外しやすいと思います。
パテを外したら,完全硬化を待った後,表面を瞬着や溶きパテで整え,コンパウンドで磨いてつるつるにします。
その後,「足」を作ります。
私は写真のように,適当に穴を開けて割り箸を接着することが多いです。
手軽なので。
足を着けたら,いよいよヒートプレスです。
0.3ミリ厚の透明塩ビ板を使用します。
透明塩ビ板についてですが,私はいつも渋谷の東急ハンズで購入していますが,なかなか透明度も高く,しかも10年程度では黄変しないので(品質が今も維持されている事が前提ですが),お勧めです。
もっとも,塩ビの黄変は,個人的には保管状況等に左右される部分が大きい気がします。
言うまでもありませんが,この塩ビ板を熱して柔らかくした物を,型に押し付けてウインドパーツを作るわけですが,大きなポイントは,型と塩ビ板双方の表面が滑らかであることだと思います。
型の表面については,様々なところで説明されている有名な話だと思いますが,私はむしろ塩ビ板の表面の方が重要だと思います。
透明塩ビ板の表面は静電気のためか,無数の埃がついていることがあります。
これをそのままにしてヒートプレスすると,型と塩ビ板とで挟まれた埃の形までパーツに反映され,何だか表面がボコボコしたパーツになってしまうのです。
この点は,プロの作品でも意識してないと思われるものが多いですが,箱車のフロントウインド等,大きな面積のパーツでは,ヒートプレスの出来は完成度に大きく影響すると思います。
私は塩ビ板を熱する直前に,不織布のウエットティッシュで拭き,埃を除去していますが,これをするだけで仕上がりが本当に大きく変わってくるので,お勧めです。
塩ビの埃を除去したら,型に接着した割り箸を膝で挟んで,スタンバイします。
その後,塩ビをライターで熱し,クタっとなった所ですばやく型に押し付けます。
「押し付ける」とうよりは,「絞り込む」といったイメージです。
肝心の写真がありませんが,何分一瞬が勝負の作業なので,ご勘弁を。
こんな感じになります。
塩ビを切らないと型から外せないぐらいに絞り込むのがコツです。
この方法で上手く絞り出せないような複雑な形状のパーツの場合,バキュームフォームといった技法を考える必要がありますが,今回の程度であればこのように非常に簡単に作成できます。
今回は運転席分と助手席分の2個のパーツが必要なので,5個ほど絞り出したうちの状態の良いものを2個選んで使用しました。
適当に切り出し,現物合わせでボディのリップに合わせます。
ちなみに私は,このようなウィンドパーツの合わせ作業は殆どナイフで行います。
ペーパーで無用な傷をつけて曇らせるよりも,ナイフで削っていく方が仕上がりもキレイだと思います。
新品の刃に替えたデザインナイフでコンマ数ミリずつ削っていけば,意外と簡単です。
神経はとても磨り減りますが。

外径4ミリのプラパイプの内側を,ポンチで打ち抜いた0.3ミリ厚プラ板で塞いだ物を,扇形に切った1.2ミリ厚プラ板に貼り付けます。
更に長さ2ミリ程に切った約3ミリ径のランナーを,いわゆるリューター旋盤で砲弾状に成形し,そのセンターに0.9ミリ径の穴を開けたものを組み合わせ,こんなパーツを作りました。
こんな感じになります。
キットでは彫刻での処理になっていたのですが,特にステアリングコラムの形状が不正確な上,後の作業効率も悪いと思われましたので,作り直したのです。
ついでにステアリングも作り直しです。
写真右のキットパーツを見て分かるように,古い箱車ヨンサンキットでは必須作業とも言えますが,形状も簡単なので適当にやっつけます。
0.8ミリ径の真鍮線を焼きなまし,7ミリ径の棒に巻きつけてリングを作り,これに0.3ミリ厚の真鍮板を切り出して作ったスポークをハンダ付けし,更にスポーク中央に0.9ミリの穴を開け,同径の真鍮線をハンダ付けして作りました。
割れてしまったタイヤは,瞬着で接着・整形し,自作の「黒ゴム色」(前作の作成中にも登場した,つや消し黒+半つや黒+白です)で塗装しました。
整形中に気付いたのですが, どうもタイヤパーツの材質はABS等の樹脂ではなく,硬くなったシリコンゴムのようです。
ヨンサンでは経年変化でタイヤが硬くなるのはよくある話ですが,私はここまでカチカチになった物を見たことは無かったのです。
今後の経年変化が心配されますが,既に「硬化」も完了したと言うぐらい硬くなっていますし,これ以上駄目になることは無かろう(駄目になったらそのとき考えよう)と思い,そのまま使いました。
何より形状が良いのです。自作しようとしても,今の私の技術ではこれ以上のタイヤは作れないと思います。
タイヤが仕上がったら,車高調整します。
私は,安価で身近で高い平面度を持つ物として,鏡を使用することが多いです。
古いキットには珍しく,前輪の高さを少々調節する程度で,簡単に決まりました。
何とか今月中には下地まで終わらせたかったのですが,なかなか時間が取れません。
次に時間が取れるときまで,小物類は100円ショップで買った小物入れに保管してきます。
中に化粧用コットンを敷いて,傷がつくのを防いでいます。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

















最近のコメント